積算温度(せきさんおんど)

 毎日の平均気温を合計したもの、これを積算温度という。たとえば、トマトの成熟には一定の日数がかかるが、日数よりもむしろ毎日の気温の累積が重要であり、それは800〜1,000゚Cとみられている。つまり、快晴が続いた場合日数は少なくても、累計がこのぐらいの積算になれば成熟に達するとみられている。このように、積算温度は作物の栽培の多くの場面に共通した重要な意味をもつ。

 温度の低い冬場のハウス栽培では、昼間は高い気温を保つので、あまり考慮に入れませんが雨の日は最低気温が上がるため、結果、積算温度を上げてしまいます。

 例えば、平均気温が20度の場合50日で1000度に達してしまいます。これでは味をのせるのは困難です。フルーツトマトは、80〜90日で収穫する(積算温度に達する)のが目標です。その目標に達するため、色々な農家の方が、色々な考えで美味しいトマトを作ろうとしています。恵みの雨もフルーツトマトにとっては悪条件といえます。逆にいえば、こちらでも書いた様に冬場雨の少ない高知の気候は、フルーツトマトの栽培に適していると言えます。


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